「竜とそばかすの姫」の感想
今日見に行ってきました。台風が来てたのに。
しょうがないやん昨日予約でチケット取ってしまったし…
家族で映画館に行きましたが、ほとんどみんな違うのを見ました()
チョーナンはゴジラVSコング、チョージョとダンナは僕のヒーローアカデミア、私は竜とそばかすの姫です。
時々別れる事はあるけど、ここまでばらけるのは珍しいw
ゴジラが8時からの回しかなかったので、他のメンバーもそれに合わせて見る感じでした。
早朝でもうすぐ終わる作品だったので、チョーナン以外は誰もいなくて貸し切り状態だったらしいです笑
私の方はわりとお客さんは入っていましたね。日曜だったし封切られて間もなかったからかな。批判が多いと聞いていたけど、やっぱり人気はあるようです。
ネタバレを思いきりするのでご注意を。↓
舞台はごく普通(というかやや田舎)の町に住む女子高生や、それを取り巻く人々です。「U」という仮想世界があってアカウントを作ると、もう一つの人生を生きられるというような設定のようです。
そこに「ベル」というアイドル?がいて、とても人気があるみたいです。
彼女が鯨に乗って歌を歌っていますが、そこから急に現実世界に戻ります。
どこにでもいそうな地味な普通の女の子、それがベルの正体でした。
彼女はいつも沈みがちで、唯一の肉親である父親ともほとんど話をしないようです。
彼女の周りにはキラキラしたアイドルのような女の子(ルカ)や、とても人気のある男の子(しのぶ)、カヌーに夢中な不器用そうな男の子などいますが、すず(主人公)はそれを窓の向こう側からただじっと見ています。
彼女が小さい頃は活発で、元気に遊んだり走り回っているような子でした。けれど、ある日お母さんが濁流に飲み込まれそうな女の子を助けるために増水した川に入り、女の子は助かりましたがお母さんは帰ってきませんでした。
「おかあさん、行かないで」と幼いすずは飛びついて引き止めますが、
「今助けないとあの子は死んでしまう」と、振り切って見知らぬ子どもを助けにいってしまうのです。
彼女は泣き叫びますが、再会は叶いませんでした。
それ以来、すずは悲しみにくれて人が変わったようにずっと泣き暮らしていたようです。
そんな訳で過去をずっと引きずっていた彼女ですが、ある日よくつるんでいる友だちにUの存在を教えてもらい、アカウントを作ります。
『もう一度人生をやり直せる』そのキャッチコピーを聞いた彼女の目に光がさします。
彼女はUの世界での姿に変わると、ずっと歌う事ができなかった歌を紡ぎ出しました。その声を聞いて、あらぬ方向を向いていた他のアバター達が注目しはじめます。
一曲歌い終わった彼女に関心を持つ者もいたようですが、また別の方向へとみんな歩いていきました。
ホッと一息ついた彼女のそばに、一人の小さなアバターが近づきます。
「あなたはすごい、あなたは素敵」
そう言われて、彼女はほほえみます。
現実世界に戻ったすずは眠りにつきました。
その間に、ベルのアカウントに一気にフォロワーが増えていきました。
…というような話ですが、すずの歌はとてもよかったです。
心に直接響くような感じで人気が出るのも頷ける気がしました。竜のデザインもかっこよくてとてもよかったです。
ただ、ベルが竜に関心をもつ理由がよく分からなくて「あなたは誰?」とずっと聞いてるんですが、それだけなの…?それでずっと追いかけるの?というか、もっと色々動機がある気がするんですがそこら辺があまり描かれなかった気がしてちょっと残念でした。
なんか監督が描く女性キャラはいつも頭が足りない感じがするんですよね…
ルカの告白のシーンも、彼女が恥ずかしくなって顔を両手で覆ったあと、相手の男の子が戻ってくるまでずっと動かないし、いや…もうちょっとなんかあるだろうという…
あと、なんでか例の男の子達がいる場所が外国なんじゃないかと私は思っていたんですが これって海外だったらどうしてたんだろうな…ってちょっと思いました。
Uの言語翻訳機能とかがどんな風になっていてコミュニケーション方法はどのようになっているのかがちょっとよく分からなかったんですが、
まあ…外国だと成り立たない話だから東京にしたんだろうなとは思いました。
また、すずがあの子達を助けに行って父親が最後はタジタジになっていましたが、たぶんあれだけでは虐待は終わらないだろうなと思います。それに、あの子達はおそらく18才には全然満たないだろうからこの先何年かは我慢を強いられるだろうし、彼らの未来はハードルが多そうで少し暗い気持ちになります。
たぶんすずと彼をくっつけなかったのもそういうのがあるのかもしれません。
でも、すずはまた前を向けるようになったし、彼もまた勇気を出さないといけないという事を彼女から学んで、明るい未来に一歩進めてよかったなと思います。
見る人を選ぶ気がするけれど、私は見てよかったと思いました。
できればもう一度映画館で観たいけど行けるかな…
補足:竜とベルが踊っているシーンなどはディズニーの美女と野獣のようで、絵になっていてよかったです。ベルが竜を抱きしめるシーンもほっこりしました。