この前言っていた本について(森博嗣の『全てがFになる』)
こんにちは。
MECの記事でこちらに飛んで来た方はすみません。
本当に最近知って実行したばかりなのでまだ結果があまり出てないので
そんなに書いていないです。(おいおいまた書きたいと思います。)
ただMECを始めてからはわりと調子がよくて、体の中から力が出てくるような感じはしてます。
(あとウエストが2㎝減りました♪誤差の範囲内かもですが…)
で、話は変わりますけど本ですね。
この間『全てがFになる』を読んだんですよ。(やっとですが)
- 作者:森 博嗣
- 発売日: 1998/12/11
- メディア: 文庫
前に野崎まどのアニメを見てて、そのレビューを読んでいたら『野崎は森博嗣の流れと似ている』みたいな事が
書かれているのを見かけまして。
この作品は、ご存じの方も多いと思いますがドラマ化したりアニメでもやったりしてるみたいですね。
(ちなみに私はどっちも知りませんでした;)
以下、『F…』についてのネタバレを含みますので知りたくない方は読まないでくださいねー。
(犯人については書いていませんが、もしかしたらヒントになっちゃうかもなので…)
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あらすじをざっと説明すると、天才博士の真賀田四季という女性が、
少女時代に両親を殺して孤島の研究所に16年間住んでいたが、
ある日彼女は密室で殺され、たまたま居合わせたN大助教授とその生徒の女子学生が謎を解くという話です。
なんか難しそうに聞こえますが、ざっくり言うと密室殺人の推理ものです(←身も蓋もない)
これ、読んだときは研究所の様子やパソコンのシステムの説明から、数年前に書かれたものなのかな?と思ってたんですが、
奥付けを見たら19年前の作品でした(!!)もうそこからすごいって感じで
トリックもめちゃめちゃ緻密だし、なぜそんな簡単に事が運んだのかとか
方法の組み立てが綺麗に論理立っていて、見事という他ないんです。
ただ動機としては、それは犯人の気持ち的にどうなんだろうとか
なんでそうなった?とか、他にも疑問はありますが
人の気持ちなんて他人には完全には解らないという
事から考えると、
そういうものなのかな…とも思えます。
私は昔からシャーロックホームズとか怪人二十面相とか好きでよく読んでて、
この前も十○館の殺人とか読んだんですけど、後だしじゃんけんみたいなトリックだと
がっかりするんですよね…
なんでそれ前もって読者に教えないの?とかそういうトリックだと
話が面白くてもちょっとがっかりしてしまうんです。
森さんのこの話はそういうのがあまりなくて、あっても謎解きをしている人物も知らなかったりするので
フェアじゃないという感じはしませんでしたね。
そして、ちょいちょい本筋とは別に簡単な謎もあって、それを考えるのも楽しかったです(^^)
材料はちゃんと読者に提供されていて、きちんと筋道だてて考えていけば答えに辿り着けそうで
でも決して簡単じゃない所が気に入りました。
『笑わない数学者』というのも『F…』と同じシリーズで一緒に借りたんですが
こちらもとても面白かったです。
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
- 作者:森 博嗣
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 文庫
トリックが壮大で、でも難しいけどちゃんと考えれば分かるし、(犯人は私は判りませんでしたが(^^;)
星の話が出てくるので私はこちらの方が好きかなー。
(『F…』はインパクトは色々あるんですが、結構ショッキングなシーンがあるので
何度も読み返すとちょっとダメージを受けそうなのです…(^^;)
推理小説はトリックを知ってしまうとあまり何度も読み返す気になれないんですが、森さんの本はまた読みたいなーと
思わされました(*^^*)
よかったら読んでみてください(^^)(そして感想をもしよければ聞かせてほしいです。)