『あいにくの雨で』麻耶 雄嵩 著 を読んで
お久しぶりです。この前読んだ本の感想のために更新しています。
↑これなんですが、青春もののミステリなのかなと思っていました。ええまあそうなんですが思っていたより数段シビアでした。いや、これ高校生にはしんどすぎるよ。以下ネタバレです。
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生徒会のスパイの話あたりは私の頭がよくないせいかあまり理解できなかったんですが、舞台が高校が中心の割には話がとてもとてもシビアです。はじめは被害者が1人か2人位かなと思ってたんですが、それどころじゃなかったですね…しかも烏兎(うと)くん(主人公?なのかな)の仲がいい祐今(うこん)の親族が亡くなっていく。いなくなるたびに「またか!」とちょっと思いました。祐今はどんどん憔悴していって、廃人みたいになって烏兎もつらい目にあうんですよね。
つらい。でもおもしろいんです困ったことに。ああ…
前に恩田陸さんの「私の家では何も起こらない」という本をホラーと知らずに夏の夜中に読んでしまったんですが(ホラーがまるでだめなのに)、その時と同じくらいかそれ以上の衝撃を別のベクトルで受けました…。
ちょっと心の準備がない状態でこの本はつらいです。激重な感情を抱いてしまって心が重い。本当につらい(4回も言った)。イド・インヴェイデッドの9話くらいつらい。
獅子丸はどうなってしまったんだろう。そして烏兎は…2人はもう会わないんだろうか…
もう3人でどこかに遊びに行ったり泊まったりという事は絶対にないんだろうなと思うと心が引き裂かれそうです。かなり重い感情のプレゼントをもらってしまいました…
続編もないだろうなと思うとそれもきついです。矢的さん、ひどいよ…